現場が大きいと、そこに投入させるスタッフも多くなり、人的配置を考えて、作業のより良い効率化を図ります。気を遣うことが多くなりますが、最近のあんしんネットスタッフも成長して、色々とカバーしてくれるのは有難いものです。
昨日は東京青年医会での講演でしたが、朝の6時半から始まり、「孤独死」に関わる福祉整理のことを中心に話をさせていただきました。
そこには、都内の私立病院の院長先生はじめ理事長さんなど、錚々たるメンバーが集っていたのですが、いつもと変わりなく、スライドを映し出しながら、生の現場の話を行ないました。
講演後、多くの質問を受けましたが、私としては反対にお医者さんに色々と認知症についての質問をしたいところです。
高齢者宅を訪問しての医療行為も、時には診療拒否にあったり、室内に入れさせてくれないこともあるとの意見には同感してしまいます。
私たちの現場でも、過去に整理作業拒否にあったり、室内に入れさせてもらえなかったりと、似たり寄ったりです。
そのように拒否をする高齢者にどう対峙するか、そのやり方や方法は様々でしょうが、これといった解決策は何らありません。
一人暮らしの高齢者を、今後どう支えていくかが、今の社会で考えて実行していくことが求められています。
先日の都内の福祉整理現場では、そんな高齢者に寄り添った地域包括支援センターのセンター長が、私と共に高齢者に熱く語りかけながら、部屋の整理を行ないました。
心の中で、その高齢者の今後の生活をより良いものにしたいと思うからこそ、言葉が出てくるのですが、そこには「思いやり」の精神がなければならないとつくづく思います。
それが高齢者に届けば、おのずとその高齢者も心を開き、一緒になって片付けをしてくれるようです。
偶然にも先日の高齢者を見守った包括センターを運営する法人の理事長先生も講演会に参加されており、そのことを伝えると、いたく感じられていました。
遺品整理も福祉整理も、私たち作業をする者は、いつも思いを込めなければ、機械的な作業に陥ってしまいます。
そんな時に、些細なミスが出て、それが大事故にもつながることになります。
昨日の講演後の質問に、「孤独死現場などの悲惨な現場や、時にはゴミ屋敷の整理と、気持ちをどう整理しているのですか?」というものがありました。
答えは、「一つ一つの現場は、一期一会の精神でのぞみ、その現場が終わった時点で、忘れるようにしています。それがなければ、現場への思いと重みで、おそらく自分がつぶされると思います。一つ一つのドラマを完結させること、それが気持ちの整理での極意です」と。
遺品整理は心の整理とうたっていますが、実はその裏には、私たちの心の整理も含まれているのです。
今日は、遺品整理現場へ出動です。3回目の作業ですが、今日が最終日。
大いに気持ちを込めて、整理にあたりたいと思います。
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■「遺品整理人 谷崎藍子3~48年目の証人~」11月5日(月)よる9時放映。
あんしんネットが全面遺品整理を監修。弊社社員もドラマに出演しました。
パート4に向け、今、制作進行中です。ご期待下さい。