先月は久しぶりに父親が住む実家に帰省しました。
帰省した際に、必ず行なうことがあります。
1つは、冷蔵庫の中の様子を確認すること。
もう1つは、トイレの中の汚れの確認です。
父親の一人暮らしの生活ぶりが、それを見ただけで簡単に想像できます。
妻に先立たれて7年間のおひとり様生活ですが、そこには一定の生活リズムが出来上がっているようですが、息子からすると、いろんな点で生活の改善を勧めます。
しかし、すでに齢85も過ぎると、全てがマイペースで、わが道を行くといった姿のようです。
今回の冷蔵庫内チェックでは、いつものように大量の食品が処分となりました。
だいたいワサビのチューブにしても、同じ物が何本もあり、ケチャップやソースの類も、いろんな食品メーカーのものが所狭しと並んでいます。
私が半年前に送ったウナギのかば焼きのタレなども、捨てずに入っている始末。
お弁当の残り物(いつの弁当か定かではない)も、多く残されています。
本人の気持ちとしては、いつか食べるだろうという思いがあり、中に残していたのでしょうが、結果としては口にいれることなく、長い時間冷蔵状態となっています。
賞味期限切れのものであれば、それは速やかに処分なのですが、戦中の飢餓経験からでしょうか、やはり「もったいない」という言葉をしきりに口に出してしまいます。
しかし、食中毒でもおこされてしまうと、それは命の問題になります。
それを思えば、庫内の物は、大半が処分すべきと考えた方が良いのです。
高齢者の居宅に入って思う事の1つに、おひとり様生活を始めるようになったら、冷蔵庫をぜひ小型の物に買い替えていただきたい。
容量が大きいと、中に多くの物を保存できます。しかし、独り身であるなら、多くを保存する必要はないのですから、小型冷蔵庫1台で充分だと思います。
大きなものがあるから、何でもその中に入れてしまうという悪い結果につながりますので、その点を考えていただきたいと、つくづく思ってしまいます。
私たち整理人は、高齢者の居宅内に入った時に、必ずチェックするところがあります。
前述しましたが、冷蔵庫とトイレの中の確認です。
そこを見ただけで、すべての部屋の整理状況がわかります。
その多くは、「残念」な結果が飛び込んできます。
帰省して1時間をかけてトイレ清掃。そして冷蔵庫内の清掃と処分作業。
できれば、毎日でもやってあげたいと思うのですが、遠方での生活ですからそれも適わずで、まだまだ親孝行がしっかりとできていません。
しかし、健康で生活を続けている親には、感謝の念をもって接していきたいものです。