6月になり、明日8日から梅雨入りとの予報が出ています。
梅雨時期の現場作業は、朝から雨が降っていれば、気分は憂鬱です。
実際に作業を始めて掛かる時間は、晴れた日に行なう作業時間と比べても、どうしても長くかかってしまいます。
できるならば晴天の中での作業を期待したいのですが、四季がある日本ではそう希望通りにはいかないものです。ここはお天道様まかせとなります。
すでに6月中旬以降まで現場が入ってきていますが、まだ若干余裕のある日もありますので、リクエストは出していただきたいものです。
6月の講演活動は11会場を訪れます。今日まで595会場で講演を行ないましたが、ついに600会場を超える数となります。無償ボランティアで始めた講演・セミナー活動ですが、リクエストが増えてしまい、年間140会場ほど駆けつけています。どこで話しをしても無料で、首都圏以外の遠方でも交通費はいただくことはありません。主催者側で困惑されるケースも多いのですが、スタート時より決めたことなので、ぶれることなくこれで続けています。
先日は我孫子市にある千葉県ふれあいホールでの講演でした。我孫子市は本当に講演リクエストが多く、その帰りに必ず訪れているのが地元でも有名な佃煮屋さんで「安井家」。ウナギの大和煮はじめ佃煮は、ご飯のあてに、またはウザクのネタに抜群の味わいです。しかし、そのお店は水曜日が定休日で、残念ながら先日もその定休日にあたり、それらの美味しい食材を求めることができませんでした。それを知った主催者側は、私の好みの物をお土産で用意してくださり、その日の夕飯の食卓で美味しくいただけたことは大きな喜びでした。
最近は、講演料などのお金は全て辞退しますが、その土地の美味しい物、美味しいお酒は大歓迎ですよ、と伝えることにしており、頂けば会社に戻って社員一同お昼休みに皆のお腹へとはいるようにしています。これも有難いものです。
さて、今回の記事は、遺品整理の生前見積りについて。
元気な内から自分の死後のことを考える方は増えてきています。これがいわゆる「終活」へと繋がりますが、そのことを良く考えている人は、身の回りも物が少なく、すっきりと整理整頓された環境の中で生活を続けています。
今から4年前に都内在住の独居男性の方から、生前見積の依頼があり、居宅訪問しました。ご本人は行政の窓口である「社会福祉協議会」の後見センターへ、死後事務についての相談をされたのです。相談を受けたセンターの担当者は、遺品整理のことでしたので、私のところに連絡が入り、ぜひ生前見積をお願いしたいと話は進み、ご本人とお会いすることになりました。
間取りは1Kですが、おひとり様生活にしても極端に物が少なく、全体を見積もって商業用ワゴン車1台あれば十分に物を積める、そんな物の量でした。整理費用は、家電リサイクル品の回収を行なっても、6万円。
ご本人の意向として、その費用を前納したいということになり、あんしんネットでは預かり証書を発行して、さらに当時のご本人とのやり取りの覚書を残して正式に契約を行ないました。
それから時が4年経過したのですが、先日ご本人が亡くなられたとの連絡が、葬儀社を通じて入ってきました。
担当をした私としては、ご本人との当時のやり取りなどを思い出しましたが、最終的にその希望にそって、今回整理作業を行なうことにしました。
その際に、室内より生前見積の契約書や覚書など、弊社のファイルケースに納まったものが出てきました。他にも葬儀に関することや、納骨に関することなどもしっかりと道筋をつけられていましたので、全てがきちんとその通りに行なわれ、ご本人にとって理想の旅立ちであったと感じました。
これまで生前に見積りを行なった方で、実際に旅立たれた方は4名います。
決して楽しい心持ちにはなれませんが、でも身内を送り出すのと同じ気持ちで整理を行なうと、作業終了時には、一つの物語が完結したように感じられ、故人もきっと喜んでくれているなと勝手に想像してしまいます。
人は縁によって繋がりができていると思います。ふとした縁で生前見積りを行ない、そしてその方の遺品整理ができるというのも不思議なことだとつくづく考えてしまいますが、それは大事にしたいことです。
今後、ますます生前見積りの依頼が出てくるでしょう。常に人と人との繋がりを大切に、そして気持ちを込めた整理作業をこれからも心がけていきたいと思います。
それがあんしんネットの標語にある「遺品整理は心の整理」にきっとつながると確信しています。 o