「もう、帰っていいですか?」
最近、口癖になっている言葉の一つです。
何故か、現場に向かう途中に、弟子たちに連発します。

9月に入っても、まだまだ猛暑続きです。
しかし、夜になると秋らしく、虫の音がどこからともなく響いてきます。
ベッドに横たわり、秋の音を楽しみたいものですが、横になったとたんに深い眠りにおちいり、
強い日差しに目が覚めるという朝を迎えています。

今朝、午前中から遺品整理の見積もりに出かけました。
現場に到着すると、そこは3社の見積もりとなっていました。

最近の講演では、「部屋の片付け」についてお話をする機会が増えています。
街中の書店で、部屋の片付けや整理についての関連書がいかに多いか、驚いてしまいますが、世の中では、片づけが必要な人が多い証査かもしれません。

この季節、私たち遺品整理人にとっては、過酷な作業をしいられることになります。
先月来、孤独死整理現場、福祉整理現場と休むことなく続き、暑さも相まって、体調管理が重要になります。

関東地方は寒い日が続いていますが、晴天に恵まれたお正月となりました。
あんしんネットでは、昨年と変わらず、本年も遺品整理に、そして福祉整理に力を入れていきます。
もちろん、依頼者の立場となった整理を、より一層心がけていきます。

先日の休みに、「欲望という名の電車」を観に行きました。
劇団青年座の交流プロジェクトとして公演中で、3時間半にもわたる舞台に、
終始引き込まれてしまいました。
今回の主演(ブランチ役)をつとめたのは、高畑淳子さんです。

最近執筆された歴史小説の中で、面白いと思ったものの一つ。
葉室麟の著作。

今週はあわただしく時間が流れました。
母の訃報を、現場作業中に受け、現場を無事に終わらせて、急きょ九州の実家へと向かいました。

先日、東海地方に上陸した台風16号。
その時は、横浜方面での遺品整理現場の作業中で、大雨の中、全身びしょ濡れでの作業にあたっていました。
滝のように落ちてくる大粒の雨と横殴りの風。
まさに雨にも負けずと、言いいたいところですが、かなり心身共に疲労してしまいましたが、あらためて自然の驚異を肌に感じました。

私たちは人の身ですから、いつ何どき、身体に不調が訪れるかを把握することができません。
少しの体調不良の場合ならば、過去の体験により、「明日は熱が出るかも知れない」「咳がひどくなるかもわからない」と、いくらかの予測はできます。
しかし、突然の脳梗塞や腎臓結石、通風などの症状は、ほとんど予測不可能と言えます。

台風が近づいてきています。今回の台風は、速度が遅く、強い雨を伴ったもので、各地で被害が続出しています。まだまだ警戒が必要です。
私たちの現場は、雨天であってもほとんどを決行します。
今日も現場に出動ですが、昨夜依頼者からの電話があり、私たちの身を慮っていただきました。

この1週間、連日の大きな現場作業で、就寝時間が9時頃となり、毎日深い眠りにおちいっています。
ぐっすり眠れるというよりも、身体が睡眠を欲し、無意識の中でベッドで眠っているという動物的な本能による睡眠と言ってよいでしょう。

幼い頃の話。
母とスーパーに買い物に出かけると、子供としてはついつい「あれも買って、これも買って」と言ったものです。
そんな時に、母のお叱りの言葉は決まって「我慢(がまん)しなさい!」なのです。
家はお金がないんだから辛抱しろと言いたいのでしょうが、たった6文字の言葉で、子供の夢は消え去ってしまいます。
このように「我慢」とは、辛抱するという意味合いで普段使っています。

大震災により多くの方が被災、被害を受けられました。
千年に一度の未曾有の出来事であり、自然の驚異を感じるとともに、その中で生活している私たち日本人の意識も様々な点で変化を生みました。