朝日新聞連載で反響を呼んだヒューマンストーリー、『弧族の国』が待望の単行本化!
「第1章 男たち」の中で、遺品整理会社あんしんネットの孤独死現場作業風景はじめ、石見良教整理コーディネーターのコメントが掲載されています。
(一部記事抜粋)
「あんしんネット」の石見良教さんは、最近、高齢者の部屋を片付ける「福祉整理」に力を入れている。遺品整理の現場に足を運ぶうち、認知症や体力の低下でゴミを片付けられず、不衛生な状態で暮らす高齢者が少なくないことに気づいた。
孤独死にいたる前に、手をさしのべられないかと思うようになったからだ。
「声を上げるすべも知らず、苦しみの中で生きている人がたくさんいる。これから10年ほどで、孤独死は爆発的に増えるのではないか。介護や医療など、福祉全体のシステムを抜本的に作り上げないと、この問題はますます深刻になる」という。