遺品整理ブログ(あんしんネット公式ブログ)

現場の家財撤去はもとより、臭いが充満しているならば消臭作業が入ります。
また血液や体液で床が汚れている場合などは、特殊清掃作業が必要になり、殺菌も施さねばなりません。
時にはリフォームも必要となり、こうなると作業代金もかなりかさむことになってしまいます。

孤独死などの変死現場は、予測されるものではありませんから、突然の出来事として遺族はそれを受け入れなければなりません。
また、度々そのような現場に遭遇するわけではないのですから、はたしてその料金が幾らくらいなのかも、まったく想像できないのが事実です。
それをいいことに、依頼者に高額な金額を見積もる業者がいるということも事実です。
私がしっている会社では、たとえば消臭作業費でも30万円を上回るところがあります。実際にどのような作業で、実費がいくらかかるのか、その実態をお話することは控えておきますが、もし「消臭作業」が入るケースならば、一度どのようなものを使っているのかを詳しく尋ねてみるといいでしょう。
見積もり担当者が、しどろもどろの返答をするならば、その業者は要注意です。

リフォームについても、おかしなことをする業者がいるということもお知らせしておきます。
変死現場をいいことに、通常のリフォーム料金に大幅に上乗せして、見積もりをするケースがあります。
例えばリフォーム業者の見積もりが「30万円」だったとしましょう。
それが依頼者の手元に届くと「40万円」になったりします。
中間マージンとして、3割以上の料金を取っていることになります。
依頼者としても、やってもらわないと困るという、それだけの理由で、相手の言うがままの金額に頭をたてにふるしかないのです。

いつも思うのですが、私たちがそのような間に入った時こそ、何とかして遺族側（依頼者）の立場となり、最善の方法で、料金的にもなるべくなら負担が少なくてすむようにアレンジしてあげるべきなのです。

先日行なった遺品整理の現場では、変死のためにアパートの一室をリフォームすることになりました。
依頼者に負担がかからないように、家財撤去費用はじめ消臭作業費、さらにはリフォーム費用にいたるまで、ギリギリのラインでしきらせてもらいました。
会社にとって利益が減ることは好ましくないのですが、私たちの遺品整理というものは、遺族の側にたったものでなければならないのです。それができない会社であるならば、ないほうが良いでしょう。
高額な利益のみを追求していく姿勢の「遺品整理会社」があるならば、それはまさに社会悪としか言えません。
消費者を言葉で欺むいていると思うのです。

変死現場を整理するということは、精神的にも肉体的にもかなりの苦痛を伴います。でも、誰かがそこを整理して、現状を復帰させねばならないのですから、私たちが気持を込めて整理にあたりたいと常に心がけています。

このような変死をなくすために、あんしんネットでは、多くの働きかけを行なっています。
孤独死対策もその一つです。
詳しくは別の日に記しますが、現実問題を解決するための動きが大切だと思い、スタッフ一同がんばっています。

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