1ルームの遺品整理現場なのですが、急きょテレビ番組の取材が入りました。
そこで番組ディレクターから質問されたことの中に、「遺品整理の作業代金は、平均して20万円~30万円くらいですか?」との質問を受けました。
何をもってその金額が提示されたかはわかりませんが、その現場の作業代金は9万円です。
反対にディレクターに対して「どうして20万~30万円と聞いたんですか?」との質問をしてみました。
「いくつかの遺品整理会社に料金の質問をしたのですが、どの会社も同じようにその金額を言っていましたから、そうなんだと思っていました」との回答です。
遺品整理の見積もりというテーマでも記していますが、亡くなられた方の部屋の広さだけで料金をはじきだすことは正確にはできません。
あんしんネットのホームページでも料金提示はしていますが、あくまでも部屋の広さに対しては「目安」としての金額提示しかできません。
それをあたかも金額を断定するかのように、「2DKでしたら、平均して20万円~30万円かかります」というのはおかしな話です。
あくまでも部屋に残された遺品(物)の量によって、金額は変動してしまいます。
しかし、一般の人にとって、物量がどれくらいなのかは、なかなか量りづらいものです。
私たちでも、時として量り間違いをおかしてしまうことがあります。
12㎥で見積もったところが、なんと18㎥あったということも、過去にはありました。その場合は、配車させた2tトラックに積み込みができなくなり、もう一台現場にトラックを配車させなければなりません。
ですから、見積もりでの物量の計測は、見積もり担当者が責任をもって正確に計らなければならないのです。
今、「遺品整理の値段は、20万円~30万円」という勝手な言葉が出回っています。
仮に今回の現場で、お客様が何も知らないことをいいことに、「いやー、物の量が多いですから、25万円くらいかかりますね」と言ったならば、それはあくまでも相手を騙すことにつながります。
さらには、この業界にマイナスイメージを作ってしまうことにもつながります。
相手が何も知らないことを利用して、不適切な価格提示はしてはいけないと思うのです。
ですからあんしんネットでは、常に適正な価格を提示していきます。
まずは、現場を拝見させていただき、正確な物量で、さらに効率的な作業の段取りを提案して、お客様とともに遺品の整理ができる、そんな遺品整理を続けていきたいものです。
ちなみに1ルームでも、室内に大量のゴミや不用品を溜めた場合は、決して10万円以下で納まるということはありません。天井ちかくまで積み上がった部屋などは、一桁単位が違うということもあります。
そうならない為にも、日頃から室内は整理整頓し、快適な生活空間を作る努力をしましょう。
「身のまわりの日用品は、6㎥」。いつもお客様に提示している言葉です。