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立秋を迎えてもまだまだ猛暑続きです。少し早い夏休みをいただき、2泊3日で実家へと戻りました。実家では、父親が一人住まい。

仕事柄、「おひとり様」生活の高齢者の生活態度は気になるものです。

 

まず住環境の面で変わったことがないかを確認します。

自宅の植木はかなり繁茂状態で、手入れが行き届いていません。

トイレは、掃除をした形跡がなく、浴室も壁面はカビが・・・・。

しかし、キッチンとリビングは常に掃除をしていたようで綺麗です。

冷蔵庫の中は、多くのタッパーがあり、弁当の食べ残した食材がいくつも残っています。中には賞味期限を過ぎたものもあるようで、高齢者宅によくある光景です。

 

植木に関しては、近所の植木屋さんが近々剪定をおこなってくれるようで、間もなく問題は解消するでしょう。

トイレ掃除と浴室の洗浄は、これは私の得意分野で、それぞれ1時間をかけて行ない、原状復帰。

冷蔵庫内の食品については、父に「いつ買ったもの?」かを尋ね、古いものは処分し、スペースを大きく確保しています。

本人は「日常生活」でそうなったことに、ほとんど違和感なく生活をしています。他人は、他人の感覚(いわば客観的)にその状況を見るわけですから、おかしな状況は次から次に目に飛び込んできます。

 

また、最近80を過ぎた歳にも関わらず、どこに行くにも自転車を利用しているようです。

動作が緩慢になってきている状況からしても、かなり危険を伴います。身体的にも、聴覚がかなり落ちており、例えば車のクラクションやエンジン音に気付かずに、事故を引き起こすことも十分に考えられます。

今回は、兄とともに、「自転車には絶対に乗らない」という言質をとらえて、兄宅に移動させることになり、安全を確保しました。

自転車事故により、寝たきり生活になった、ということは良く耳にします。骨折して寝たきりとなり、体力も衰えて、行き着くところは完全介護生活。そうならないように、行きたいところがあれば、自分の足を使ってまずは歩くこと。少し遠いところならば、公共の交通機関やタクシーを使うことを勧めました。

本人にしてみると、「まだまだ大丈夫」と思いがちですが、人の体力や能力には限界があり、それも歳をかさねていくと、当然体力も判断能力も衰えていきます。なかなか素直に受け入れることができないのが人なのですが、介護予防の観点からすると、大切なアドバイスと思えます。

 

おひとり様生活は、他人に干渉されることがありませんから、時間の使い方も自由気ままとなりがちです。

父親を例に挙げると、就寝時間が深夜も遅く、午前2時近くです。そうなると当然起床時間が遅くなります。明らかに脳内時計の感覚が麻痺しており、規則正しい生活を送っているとは言えません。夜に散歩するという習慣もあり、事故にあう危険性も高まっています。

何よりも、動物の本能として、「夜明けとともに目が覚めて、日没には活動を控える」という行動パターンが狂っているのですから、早急に改めてもらいたいとも思うのです。

 

久しぶりの帰省で、それも久しぶりに近くの居酒屋を訪れて、親子水入らずでお酒を飲みました。一人暮らしとなれば話し相手も少なく、そんな時に息子との話す場所ができると、まさに機関銃掃射のごとく、次から次へと話しかけてきました。アルコールで気を良くしたこともあるのでしょうが、聞き手役にまわり、ゆっくりとした時間を過ごしたものです。

 

いつも人の死の世界に触れている私たち遺品整理人は、やはり自分の親の死についても考えてしまいます。しかし、福祉整理人の立場からすると、現在の父親の生活環境や、予防介護や予防医学の観点で、少しでも長生きして欲しいと願っています。

地元行政としては、一人暮らし高齢者の登録制度が自主申込みであるのですが、父親曰く「役所には迷惑をかけたくない」とのこと。

一度登録すると、実は民生委員の見守りや、地域包括支援センターからの様々な支援が受けられるのですが、それを他人への迷惑と考えています。

健常な高齢者にありがちな考え方ですが、私は思うのです。

「人は本来助け合って生きています。困った時に助ける、助けられるというのは自然の営みで、いつしか日本はそんな自然のいとなみができない国になってきているのでは」と。

自分だけがという個を中心とした発想が、生活の乱れに結びついてきています。

誰もが地域で生活しているのですから、お互いに助け合って、さらに公的補助がうけられるならば、率先して申し出るべきだとも思います。

 

暑さはまだまだ続きます。お盆期間中も、本日は東京西部地区での遺品整理現場入りでした。おひとり様生活をされていた高齢者宅の整理。居宅内で倒れ、3日後に発見されました。故人は介護サービスを受けていたので、このように発見が早かったのですが、先述した私の父親などは、何もサービスを受けていない為に、おそらく発見は遅くなる可能性が高いのです。

孤独死は、今や誰に起きてもおかしくありません。起きても早い発見ならば、通常の遺品整理ができます。それが1月や2月後の発見ならば、「特殊清掃」や「消臭作業」を伴う大掛かりな遺品整理となり、遺族の気苦労は大変なものとなります。

作業に従事する私たちの気持ちも深い悲しみを持たされてしまいます。

 

明日は、会社近くでやはり遺品整理です。年々暑さが厳しくなっていることを現場で体感しますが、熱中症にならないように、気をつけて作業にあたっています。

別のスタッフは、千葉県内で、2件の特殊清掃を伴う現場へと向かいます。

暑さとの戦いですが、みんな元気に現場入りして、心をこめた作業を続けたいと思います。

 

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