私たち「遺品整理人」の現場作業の中で、人に語っていい現場と、自分の胸の中に閉まっておかなければいけない現場があります。
依頼される遺族のことを思うと、守秘しなければいけない現場に、時として遭遇するのです。
先月末から、そんな現場に連日出動すると、精神的にまいってしまいます。
肉体的にも連日の現場作業となれば、筋肉は硬直して、立ち居振る舞いの中で、何をするにも「痛い」という言葉を発してしまいます。
若いスタッフには、何もないように振る舞っていても、自分自身が心の中で泣いているのならば、それはそれで態度にも出てしまいます。
結果、現場の雰囲気も悪い方向へと流れてしまいますから、監督としては気持ちを引き締めて作業にあたらなければいけないとつくづく思うものです。
そのような中で、あんしんネットの新年度が始まりました。
弊社は新年度が9月1日からであり、それに伴い、あんしんネットの今期目標も設定しました。
新規事業計画案はじめこれまでの事業の体制作りも部内で調整し、体制を強固なものとすべく動き始めました。
遺品整理事業については、価格の適正化をはかり、一般消費者へガラス張りの料金体系をお知らせしたいと考えています。
福祉整理事業は、従前通りに福祉や介護に寄り添った整理を推し進めていきます。
その他、新規の整理事業もすでに始動。これは追々お知らせしたいと思いますが、現在の超高齢社会に寄り添った整理と言えるものです。
事業を強化するとは言っても、決して会社の利益に直結するものではありませんし、それを目的に事業展開をするというものでもないのです。
介護や福祉の世界で、不足して困っているところのお手伝いをさせていただくという発想であり、社会貢献をいかに企業として担えるかに挑戦するのです。
その為にも、スタッフの教育と育成を進め、次代を担ってもらわなければいけません。
事業は、短期のものではなく、長期にわたり未来を見据えておかねば、一過性のものとして評価はされません。また、会社も存続できなくなると考えるのです。
自分だけの幸わせを求めるのではなく、同じ土俵で汗水たらして働くスタッフはもちろんのこと、その家族や、仕事でつながった様々な人の幸福を願ってこそ、そこに光輝く未来ができると思います。
理想は大きく持ち、こつこつと現場をこなしていく、そんな「あんしんネット」でありたいものです。
今月の講演会は、11会場でおこないます。最近は、夜の部などもあり、この老体には響きますが、リクエストある所へは喜んで行かせてもらっています。誠にありがたい限りです。
講演の中で、「私自身が率先して現場に出でいます」と言えば、大半の方は嘘でしょ、という顔をされます。どうも管理者だからと思われ、常に会社にいてデスクワークをしていると考えているようです。
しかし、現場に出ていなければ、現場の生の声は発信できませんし、そこでの苦労や人の悩みをくみとることもできないのです。だから現場に出ているというのでもなく、ただ単に現場が好きだから出ているというのが答えです。
今月は講演が11日あり、すでに残りの大半が現場作業で埋まってきています。暦で連休があっても、ないに等しいというのがスタッフ共通の見方です。
責任者としては休んでもらいたいという思いがありますが、私たちを待って下さる方がいると思えば、スタッフ皆な人がよく、率先して現場を入れてしまいます。
そんな中、今日も2現場へ出動します。
やっと猛暑からは解放されてきましたが、体調管理をしっかりとおこない、気持ちをこめた整理を続けていきたいものです。
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