あんしんネットのある大田区では、「高齢者見守り・支え合いネットワーク」というものがあります。
一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を、地域で見守っていくための体制づくりの一環として大田区が力を入れて推進しています。
東京23区のそれぞれの区で、このような取り組みが行なわれているのですが、まだまだ一般に知れ渡ることなく、実際は稼働していないというのが実態のようです。
都心を中心に様々な地域に出かけて「福祉整理」や「遺品整理」を手掛けているあんしんネットでは、その地区の実態も良く把握しており、しているからこそ、何か民間企業でサポートできないかと考えた末に、講演やセミナー活動を始めました。
すでに100か所を上回る会場で講演活動を続けていますが、その中でポイントとなるのが「高齢者の見守りと支援」なのです。
口では大切なことですと言っても、やはり具体的に動かねば有言不実行となり、意味がありません。
そこで、地域包括支援センターとも連携を取り、「高齢者見守り推進事業者」の登録を行ない、積極的な見守り活動を行ない始めました。
区内ではまだ19の事業所しか登録がないのですが、民間でもできることはやはり参加して実行に移しかないと、つくづく思うのです。
「遺品整理」や「福祉整理」の作業だけを行ない、企業としての利益追求をはかるのではなく、私たちは社会があって存在するのですから、やはり社会へ向けての奉仕活動も真剣に考えるべきだとも考えるのです。
講演会活動にしても、講演料は一切受け取ることなく、これまで続けています。資料はもちろん私たちで準備して持参。そこに至るまでの交通費も同じく受け取りません。それがあんしんネットの姿勢なのです。
以前、私への講演依頼がイベント会社を通じてありました。その時、イベント会社の担当は「講演料は10万円」という提示をしています。
わずか1時間半話をするのに、10万円という金額が動くことに驚きましたが、弊社の姿勢を話すと、イベント会社としてはマージンを取る料金が無くなるのですから、そこでのオファーは不成立に終わったことは言うまでもありません。
「なぜ、講演料を受け取らないのですか?」という質問は多く受けます。
理由はいくつかあるのですが、最大の理由は、「私の話で多くの方が高齢者をもっともっと見守りたいという気持ちになれば、それだけで十分にお金に換えることができない喜びをいただけるから」です。
また、私自身、話はうまくはありませんが、最前線の現場の方々が、講話から何かしらのヒントをもらって、今の現場に役立てていただければ、それにこしたことはありません。
さらには、講演と言う名のもとに売名行為をしたくありませんし、会社をアピールすることもありません。私たちの整理現場から見えてくるものを、1つの情報として地域に届けているだけです。
このような思いで講演を続けさせてもらえるのもありがたいことです。
まさに「高齢者見守り推進事業」の一環としてとらえ、今後とも積極的に地域に出ていきたいものです。
先日テレビ局の取材でこんな質問がありました。
「福祉整理」ってどんな整理なんですか?
「福祉整理は、高齢者の過去、現在、未来にわたって物心ともに整理を行なう整理術」と、回答しました。
特に重要なことは「未来」という言葉で、高齢者を活かす為の整理なのです。
現在多くの高齢者が、住環境がひどい中で生活しています。
そんな生活に気づくのは、近くに住む地域の方なのです。
そこで「気づき」や「気配り」というものが大切となります。
どちらの言葉にしても「気」という文字が含まれており、いかにそれが大切かを物語っています。
あんしんネットのスタッフにもいつも口すっぱく言っていますが、「人の気配を感じ取り、気付き、そしてその気を相手に返してあげる気配りが実は大切だ」と。
そこまでの気配りができて、はじめて「福祉整理人」となれるのです。
10月も忙しく動いています。先月末より天候不順で、私ごとながら風邪をひいてしまいました。その中で、4日連続の講演を終え、慌ただしく見積もりに出たり、たまった事務作業に追われています。
しかし、現場は待ったなしです。病魔を吹き飛ばして、元気に皆さんの元へと顔を出させていただきます。元気が一番!
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