数年前から認知症を患い、父親の介護を自宅で受けていた母。昨年末に風邪をこじらせたことにより、緊急入院。
早い時期に帰省して、母親の顔を見たかったのですが、連日の整理現場出動で、動きがとれませんでした。
今回帰省して驚いたことは、在宅での老々介護の結果、いつしか家の中にゴミが溜まって、トイレや浴室が不衛生な状態になっていることでした。
あんしんネットが提唱している「福祉整理」、それが必要な現場と言えます。
まさに「灯台下暗し」の状態で、実家が整理の対象になっていたのです。
父親曰く。
「いつかは片付けをしなければと思いつつも、高齢になると、何事も継続性がなく、やる気もなくなってしまう。その為に、ゴミを出そうと思っても、それが億劫になって、結局家の中にゴミがたまってしまった」
多くの現場で、同じような光景を見ており、言っていることは理解できるのですが、まさか実家でそのようになっているとは、思いもよらない出来事でした。
帰省したその日から、玄関口からはじまり、廊下、トイレや浴室の片付けと清掃を断行!
数時間かけての作業でしたが、とりあえずは現状復帰させて、環境を整えた次第です。
しかし、まだ2階の洋室には、多くの不用品やゴミが積み上がっています。次回はそれらを一気に整理しなければいけません。
このように、福祉に関わる部分で、高齢者の生活環境が当たり前のように悪化してきているのが日本の現況なのです。
あんしんネットでは、行政はじめ多くの福祉施設などとも連携して、「福祉整理」に取り組んでいます。そこで培ったノウハウを、相手の環境に合わせて、最大限に発揮しているのです。
これからも現場の実態はじめ、現場で思うことを綴っていきます。
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