新型コロナの感染は、まだまだ衰えることなく、毎日多くの方が感染し、時としては命を失うという怖い様相を見せつけています。
感染しないために「三密」が掲げられていますが、あんしんネットでも極力人との接触を避けるために、営業の全面中止、会話する際には距離をとって行なうこと、もちろんマスク着用は必須(通勤・勤務中)です。
一たび感染となれば、事業所の封鎖や2週間の経過観察なども出てきますし、中小企業としては到底持ちこたえることができない事態が発生する恐れもあります。
感染対策の一例として、健康管理表への日々の検温数値の記入や身体の異常をチェックするシートで、社員の健康状態を確認しています。幸いなことに、まだ異常値を記入したスタッフはいませんが、やり始めてみると慣れたもので、自分の体調を振り返る意味でもやるべきであると考えています。
非接触型の体温計は、現在ネットでも購入が難しくなっています。今日の昼のニュースでは横浜市で体温計の寄付を募っていると聞きました。軽度の感染者を収容する施設で、検温が行なわれるのですが、圧倒的に体温計が不足しているとのこと。整理現場では、体温計も出てきますので、それらを集めたものを消毒・殺菌の手入れをして寄付へと回そうかと計画しています(既に弟子たちがその手配をしてくれて、発送は完了したようです)。
私たちにできることがあれば、今は率先してやってあげる、まずはこんな心持を持つことが大事だと、つくづく感じます。
昨日は埼玉県下で、新型コロナ感染による居宅内での死亡が確認されました。心よりお悔やみいたしますが、見方をかえると、「孤独死」だったのです。
遺品整理の中でも、「孤独死」現場の整理案件というのは飛び込んできます。
あんしんネットでは、ホームページでもお伝えしているように、新型コロナ感染者の居宅内の整理作業を行なうことはできません。
その理由としては、
①新型コロナウイルスそのものの検体がなく、そのために細菌を不活性化させる科学的なデータも出ていません。本来、弊社の業務で行なっている除菌の為の薬剤散布やオゾン発生装置でのウイルス不活性化も実証できませんので、そのような状況下で施工はできないからです。
②弊社の整理業務は、主に一般消費者の居宅内において作業を行ないます。特に高齢者との関りが多い「福祉住環境整理」では、極力非接触を心がけねばいけません。除染や消毒作業を弊社スタッフが行なうと、感染のリスクが高まるので、それらを閉塞させる意味でも、作業に従事することはできません。
③あんしんネットは、ウイルス除染や消毒を専門家の立場で、それだけを施工してきたとは言えません。(孤独死現場などで、これまでに除菌・消毒・消臭作業を専門的な知識を有し、それも専門的な機材や資材でもって行なってきましたが、今回の新型コロナウイルスに対応できるスキルまでには残念ながら到達していません。)
できないことは、明確にできませんと宣言することが、企業としての在り方であると考えていますので、このように正直にお伝えいたします。これまでの特殊清掃の領域を超えているのが新型コロナウイルスなのです。
以上のように、明確にお伝えするしかないのですが、人の命に係わるケースですから、ここはその分野の専門業者に依頼をかけるしかないと強く感じてしまいます。
さらに危惧すべき点は、今後新型コロナで亡くなった人の孤独死現場は確実に出てきます。
また、現在の外出自粛によって地域の見守り活動もできていませんので、当然高齢者の孤独死が増えると予測しています。
(地域の高齢者の何でも相談室とも言える地域包括支援センターの職員と何箇所かで話をしましたが、現在、高齢者の相談訪問はほとんどなく、包括としても戸別訪問はしていません。唯一できるのは、電話によるヒアリングくらいであると言っています。)
若い世代についても、アルバイトの解雇や退職を余儀なくされて、それによる引きこもりやセルフネグレクトも当然増えていくでしょう。東日本の震災の時もそうでしたが、社会的に大きな衝撃を与える出来事が発生した場合、その後数カ月は孤独死は減りました。
やはり安否確認などを誰もが行なったことに起因します。
しかし、人間というものは残念な生き物で、そのような出来事も月日が経つと誰もが記憶から消し去っていきます。先の震災発生から半年後以降に、多くの孤独死現場が発生したのも事実です。
すでに分かっている現象があるならば、今のうちにその対応をはかることが大切なのですが、どうしても自分や家族のことばかりを考えてしまいがちですから、少し見方を変えて、周りの人に目を向ける視点も持ち合わせて欲しいものです。
あんしんネットでは、今は営業活動を中止しています。整理を依頼される方に対しては対応していますが、各種整理において色々と聞きたいということであれば、気軽に電話連絡していただければ、熟練のスタッフが対応いたします。
もちろん私も講演やセミナー活動をストップしていますので、事務所に在籍の場合は受話器をとって対応させていただきます。 今は一日でも早く、まずは非常事態宣言が解除されて、誰もがマスクなしで外出できるような社会の訪れをのぞむばかりです。その為にも、人との接触を限りなく減らして、流行がおさまるように努力することが大切であると感じ、実行にうつすのみです。
コロナウイルスはどんどんひどくなっていますね。私は9月末でお仕事をやめ、今後はお仕事が難しいようです。主人も7月末で退職しました。これからの人生をよく考える必要があります。
整理の時期に来ています。自分史を書くお手伝いをする仕事をすることを考えています。おなまえは存じませんが、お仕事を頑張ってください。お元気でいられますようにお祈りもうしあげます。