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大震災により多くの方が被災、被害を受けられました。
千年に一度の未曾有の出来事であり、自然の驚異を感じるとともに、その中で生活している私たち日本人の意識も様々な点で変化を生みました。

震災で亡くなられた方には心よりそのご菩提にたいして祈念することをやみません。
また被災された方には、励ましの言葉をかけても、空々しいものに映るかもしれませんので、今は温かく見守るのみです。

先日、神奈川県下で遺品整理を行ないました。
集合住宅で1人住まいの男性の遺品整理です。
癌を患われ、闘病生活が長く、最期は病院で息子さんの家族に看取られました。

3DKの間取りですが、物量は2tロングトラックに充分積める量です。

作業当日、現場に息子さん夫婦が到着。室内で作業内容の確認を行なっていると、団地の自治会の役員さんが来ました。
役員さんの後ろには、少しおどおどした高齢のご夫婦がいましたが、どのような関係かはわかりません。

役員さん曰く「実はこちらのご夫婦は、南相馬から緊急避難で隣の棟に越されてきました。越されたと言っても、家財は何もなく、身支度のみでの生活です。今回、お父様の遺品整理ということで、何か生活に使えるものがあれば、引き取らせていただけないでしょうか?」

息子さん曰く「そんな事情ならば、全く構いません。洗濯機や電子レンジなどはまだ充分に新しいですから、使ってあげて下さい。父も喜んでくれると思いますよ」

非難された奥様曰く「うっ、うっ。ありがとうございます(涙)」

福島原発の放射能漏れにより、非難を余儀なくされ、福島から遠く神奈川まで移られたご夫婦。南相馬では商店を営まれていたのですが、店もシャッターを下ろし、避難勧告に従い、まさに異国に流されてしまったのです。

今回の現場作業では、ご夫妻が使用できる生活品は、すべて確保して、ご本人が使用したいと思えるものを、私たちが運ぶことにしました。
そのような視点で家財を分別していくと、かなりの物が確保できます。
段ボール8箱分と、洗濯機、電子レンジ、座布団一式がご夫妻のもとに運び込まれました。
洗濯機の取り付けを行ない、室内を見回すと、2DKの室内には物らしき物はありません。
あるものと言えば、少しの洋服、下着、近所で購入したというトースター、若干の食器くらいです。

奥様曰く「こんなに良くしてもらって、本当にありがとうございます。助かりました(涙)」
私曰く「大震災で何もできない自分がいて、今日こんなお手伝いができましたから、嬉しい限りです。今は言葉をどのようにかけたらいいのか、適切な言葉は出ませんが、やはり頑張ってくださいねと、しか言えません。私たちの苦労なんて、皆さんにくらべると苦の字も言えませんからね。お父さん、お母さん、身体だけは大切にしてくださいね(うっすら涙顔)」

奥様曰く「いずれここを立ち退く時がくるでしょうが、中の家財を処分する時は、あなたにお願いできますか?」
私曰く「名刺を渡しますから、いつでも相談してくださいね。会社には大きな声では言えませんが、事情が事情ですから、社会貢献の一つとして企業努力しますね」

こんなやり取りがあり、弟子と共に一日を振り返りました。
お互いに、今日の作業がいかに感動を生んだのかを実感。

大震災の後に、岩手や福島方面からの遺品整理依頼を受けましたが、現地の処分場の状況はじめ物流の状況が悪く、応えることができませんでした。
しかし、今回はからずもこのようなお手伝いができたことは、私たちにとっては大きな心の糧になりました。

人が困った時に、そっと手助けができる。
今回依頼された息子さんご夫婦も、遺品整理を通じて、温かい心持ちでいられたことでしょう。

これからも、気持ちを込めて遺品整理を行なっていきます。

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