3か月ぶりの更新となりましたが、時間の余裕があればもっと頻繁にブログは更新したいと思います。
しかしながら、実際の動きとしては、セミナーや講演活動、そして現場作業に出動が続き、落ち着いて書くことができていません。
先日はさいたま市で、シニア大学の1コマの授業として「生前整理」についてのアドバイスをしてきました。
シニア大学のセミナーでは、最初から驚かされました。
55名ほどの生徒(生徒とは言っても、私からすると大先輩の方々)が、定刻となると一斉に立ち上がられて、「礼」という司会者の号令と共に、皆さんが一斉に「宜しくお願いいたします!」と元気よく声を発し、私に対して深々と頭を下げられたのです。
突然の出来事で、何が始まったのか、ビクッとしましたが、気持ちの良い光景を見せていただきました。
これまでにセミナーや講演は920会場を回りましたが、こんな出来事は初めてで、そのようなことも伝えつつ、「今日は気持ちがいいので、それこそいい話を皆さんには伝えていきたいと思います」と、心の内を披露しておきました。
私もいつの間にか、話すのは当たり前、また聞くのも当たり前みたいに考えていましたが、礼儀というのはあくまでも精神の発露となり、それが形になって現れますので、今回の参加者の挨拶にはすごく感動しました。
約2時間にわたり、整理術の話をアドバイスしましたが、内容を良く理解していただき、笑いあり涙はありませんが、和やかなセミナーとなりました。必ずすぐに生前整理に取り掛かってもらえると確信しました。
昨年来、遠方よりの講演依頼が入ってきていますが、自分自身の業務などを考えると、原則1都3県の首都圏エリア内のリクエストのみを受け入れています。
依頼者側の熱い思いなどがあれば、スケジュール調整して出講するケースもありますが、稀なケースとなります。
1月20日に開催された岡山県備前市での講演は、主催者側の担当者が熱くその思いを語られ、是非とも市内で市民のために講演して欲しいというものでしたから、今回は1泊2日のスケジュールをおさえて出講する形をとりました。
久しぶりの岡山訪問でしたが、修復された岡山城を見学して、少しだけ観光気分を味わい、翌日、備前市民会館での講演にのぞみました。
参加された市民の皆さんは、内容を良く理解していただけたようで、話し手としては満足感を抱きます。講演後は、新幹線に飛び乗り、23時頃には帰宅できましたが、やはり遠方はつらいものがあります。
翌日は現場入りでしたので、なおさらつらさを感じました。
閑話休題
最近の現場状況ですが、私が携わる現場は大型現場続きとなっています。
6t、7t現場クラスとなりますが、ギリギリ段取りをうまく整えると1日で作業を完了させることができます。
現場での人員配置と作業の指示などをしっかりとしなければいけませんが、現場の前数日間は、ベテランと言えども精神的には負担が増してきます。
今月はそのような大型現場を6現場程構えることになりますが、ストレスを溜めないように過ごすしかありません。
あんしんネットの全体の動きも、本日の段階で2月はかなり現場が埋まっており、人員配置や配車状況をうまく動かさないと対応しかねる状況に追い込まれています。これからは3月の現場施工でしょう。
忙しいのは嬉しい悲鳴ではありますが、ここまでくると本当に悲鳴をあげなければいけないかも知れません。
部内の中で一番の高齢者ですので、優しい現場で勘弁してもらいたいものです。
再び閑話休題
今年4月より、「孤独・孤立対策推進法」が施行となります。
施行されて何が始まるかと言えば、これからの対策の計画策定や相談支援の窓口開設など、第1歩がスタートするということです。
「孤独・孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会」「相互に支え合い、人と人とのつながりが生まれる社会」を目指すと趣旨に記載されていますが、その具体的な対策を作り上げるのはかなりハードルが高いようです。
我々の行なう現場でも、孤立されている人や孤独にさいなまれている人を見てしまいます。そういった方に、どういった支援の手を差し伸べるのか、相手によっても対応は様々ですし、孤独感を解消させるために何が必要か、そのようなことは精神論や心の持ちようが問われることになります。
日本の社会の姿(社会構造)が変わってきたことに対する弊害なのかも知れませんが、現象的なものに対しての一時的な対策よりも、もっと根本的なところを見つめなおして、日本人としての真のアィデンティティを取り戻すことまで考えないといけないのではと、考えてしまいます。
今から50年前の日本の社会では、このような対策は必要ありませんでした。
まだ共同体意識も強く、家という存在がしっかりとしていたかと思います。
いつしか、個をあまりにも重んじて、共同体意識がなくなり、そういった中で孤立や孤独を感じる人が多くなっているのかも知れません。
私たちの整理は、物の整理と考えがちですが、実は人の心の整理も同時並行で行なわなければならないと痛感します。
そう考えつつ、休みの日には時として歴史探訪の近場ツアーなども開催しています。
歴史的建築物を見たり、時には美術館を訪れたり、古の日本人の精神にふれることにより、自らのココロを見つめなおす、そんな時間を持つことも大切だと考えます。
先日は上野界隈で探訪ツアーを開催しましたが、1日徒歩2万歩の行程で、探訪を重ねました。忙しさの中にも、時にはボーっと自然と相対する、そんな時間が心の余裕に繋がる気がします。
天候不順な日が続いていますが、明日も明後日も大型現場への出動となります。 寒さに負けずに頑張っていきます。