つい先日のこと。
6DKの間取りの遺品整理の見積もりを行ないました。
かなり物量が多く、あんしんネットの計算式に合わせて料金をはじき出すと、57万円。
スタッフの人数は、12名。
約7.5トン分の遺品整理となります。
もちろん見積もり依頼者には、整理についての方針や片付け方法を伝え、相手の意に沿うように段取りを付けるのが遺品整理人の役割です。
金額を伝え詳細説明を行なったところで、実は私が見積もりに入る前に、他の遺品整理会社にも見積もりを依頼していたことがわかりました。
残念ながら私が以前籍を置いていた会社であり、名前はあえて出しませんが、あまりにも大きな金額の開きがありました。
整理内容についても、見積もり担当者の稚拙な見積もりに、大きく失望し、こんなことでいいのだろうかと、心配になる有様です。
作業スタッフの人数は、私の見積もりの2倍以上で、30名に近い人員配置。
作業日も3日間となっており、私ならば1日でも整理できる量で、あえて依頼者の意向もあり、ゆったりとした時間配分で、2日の作業としました。
しかし、物量は明らかに経験値のない「ど素人」がはじき出したとしか、いいようがありません。
そうなると、トラックの配車も倍以上となり、ひいては処分費用も同じくかさんでしまいます。
私は、同業として恥ずかしい思いと、情けなさ、さらには憤りを感じました。
これでは、一般の方が何もわからないことをいいことに、法外な値段を請求するという悪徳以外の何ものでもないと思います。
残念ながら、他社の出した金額は、あんしんネットの2倍以上の100万円以上の提示額でした。
さらに付け加えると、家電リサイクル料金は、収集運搬料金を含めて、4品目で、32,000円。全てが一律8,000円の料金です。
内訳は、小型テレビ2点、大型テレビ1点、大型冷蔵庫1点です。
これも考えるまでもなく、おかしな料金設定です。
パナソニックの家電リサイクル料金を参考にしてみましょう。
15型以下の小型テレビはリサイクル料金は、1,785円。依頼者より8,000円いただくと、その差額6,215円の差額が、収集運搬料金となります。
今回のリサイクル料金のみを足し合わせると、11,235円です。
それを32,000円の見積もりをあげて、収集運搬料は、20,765円を徴収していることになります。
一般の運送法規に照らし合わせてもおかしな料金体系であると思います。
即刻、料金体系の見直しをはかってもらいたいものです。
遺品整理は単なる物の整理と違います。
故人の大切な物を整理しますから、そこには質が求められます。
その質も低下して、一般の人へ不透明な料金を提示する会社があるならば、もはや遺品整理会社であるとは言えないと思うのです。
今回指摘した見積もりに、心あたりのある会社の担当者は、はっきり言って遺品整理をするに値しない人物であると思います。
そのような担当者の現場は、おそらく全てにおいていい加減な作業となるでしょうし、依頼者やひいては故人に対して礼を欠くこととなります。決して「天国」までは行くことはできないことでしょう。
今回、依頼者はあんしんネットに整理を依頼されました。
見積もり担当者の姿勢はもとより、正しい見積もりをしているか、さらに金額は妥当か?
そのような点を、
さらに透明にしていきたいと思います。
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