先日まで、九州地方での「遺品整理の生前見積もり」で、その地域を飛び回っていました。
とは言っても、九州の交通網はすごく整備されていますから、飛行機を使って空を飛んでいたということではありません。
福岡を拠点に、大分や長崎といった場所へ移動するにも、2~3時間あれば、電車やバスを利用して行ける距離です。
先日の、NHKの番組「特報フロンティア」を見た視聴者の皆さんからの依頼により、生前見積もりを行なわせていただきました。
実際にお会いして、話を伺うと、多くのことを私自身考えさせられたものです。
「なぜ、生前見積もりを依頼したいのか?」
さまざまなケースがそこにはあります。
ご本人のプライバシーもありますから、多くは語れませんが、やはり人それぞれにドラマをお持ちです。
それを伺うことも大切なことで、心を開いたうえで、見積もりに入ります。
でも、考えてしまうのが、
「遺品整理って、なんだ?」ということです。
残された人が、残った物を見て、遺品と称して、それを整理する。
区切った最初の3つ目までは、客観的な見方で、整理するというのが主体性の話となります。
残念ながら、今の日本で、実は最後の主体性が欠落しているのが実態なのでしょう。
亡くなった人は、もちろん整理はできません。
それを整理するのは、遺族となります。
それを遺族が行なうのか。はたまた業者が行なうのか。
本来は、やはり遺族が行なうべきで、どうしてもできない部分を、業者が補ってやるという姿が自然体であると思うのです。
風潮というものはおそろしいもので、「遺品整理」という言葉が一人歩きし始めました。
さこには明らかに営利目的を第一として、業として先走りしてしまいました。
しかし、故人を思う気持ちがあるならば、本来の姿であってもらいたいと痛感します。
どうしてもビジネス的にとらえて、それをネットの中でも喧伝してしまう。
そんな今のあり方に疑問を持たざる得ません。
さいきんでは、「遺品整理の生前予約」を盾に取り、一つのビジネスチャンスとして営業をかけている業者も見受けられます。
あんしんネットのホームページ一文一句同じ文字を並べているパンフレットを見ましたが、
なんと稚拙なさらには著作権までをも侵害するその行為には、情けなさと腹立たしさを覚えてしかたありません。
(せめて、少しくらいは文字を変えるなり、言葉づかいを変えるべきでしょうが・・・、全く配慮のないパンフレット作りです)
ちなみにその全文を紹介しておきます。
「弊社の整理コーディネーターがご自宅に伺い、実際に現在の家財を拝見させていただき、その場で見積りを行ないます。
さらに、今後の段取りや手配について納得できるまで説明を行ないます。
ご希望により、作業代金の前納にも対応させていただきます。その際は、「覚書」を残し、お客様と弊社それぞれが保管いたします。
弊社の見積書や覚書を、後継者の方がわかる場所に保管していただき、もしもの場合にご連絡いただけるようにご手配願います。」
整理コーディネーターという言葉も、私が初めて使用した言葉であり、この文章は、もう何年も前にホームページに綴った言葉です。
明らかに、私が考えて文章にしたものです(その作成日付もわかっています)。
経験や実体のない会社が、他社のホームページから盗んでいるとしか言いようがない、稚拙な行為です。
著作権法に基づいた対処も必要になるというのは、誠に情けない次第です。
今後、遺品整理の生前見積もりや予約、契約というものが当然求められます。
でも、あくまでもそれを前面に打ち出すのではなく、それをも包括した多面的なサービスの展開が必要な時期を迎えているようです。
あんしんネットでは、様々な機関との連携により、より充実したサービスが展開できるように頑張っていきます。
今月8日は、テレビ朝日系列「スーパーJチャンネル」で、「遺品整理人特集・第4弾」が放映されます。
昨年亡くなった母親の遺品整理のシーンがでますが、遺族の立場となり実際に遺品整理を行なう私の心にも変化はあったようです。
そのようなことも映像でお伝えします。
「遺品整理は心の整理」
あんしんネットの大きなテーマです。
■東京都大田区の遺品整理・福祉整理・特殊清掃会社「あんしんネット」のホームページ → 遺品整理・福祉整理のあんしんネット
■遺品整理・福祉整理・特殊清掃を新人が挑戦・新人見習いブログ → 遺品整理人見習い奮闘記
■突然の葬儀にも困らない、懇切丁寧な解説ブログ→あんしんネットの『葬儀読本』
Jチャンネル拝見
ご無沙汰いたしました。ご活躍のご様子なによりです。ご母堂さまご逝去お悔やみ申し上げます。私のほう、昨年は義母の看護や見送りで、自分整理が中断していましたが、また少しづつ始めようと思っています。まずは宅配の牛乳を取ることで、ソノ発見が遅れないよう工夫しました。その他また具体的にご連絡、ご指導お願いすべきことができましたらメールなどさしあげます。ご健勝お祈りしております。